死番虫インテルメッツォ

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 右手をテーブルに置き、項垂れる。  クルウさんが怪訝に見る。 「君こそ……どうしたんだい?」  自分の不甲斐なさに、少し焼きを入れていた、と僕は返す。まあ突然のこのポーズをされたら、理解の有無に関わらず、びっくりはするだろうね。もしかしてこのポーズには、そういう意味があるのか? 僕はてっきりエンコ詰める系かと思ってたんだけど。うーん、どうなんだろ。意外とあの魔女なんかは知ってそうだな。  そうして僕もクルウさんも少しだけ考え事をする。クルウさんは僕より早く考え事を終え、提案する。 「そうだ、この剣に委ねよう。この見るからに選ばれし者にしか抜けなそうな剣を引き抜くことができれば、世界の理(コトワリ)が、君を認めたということだ。どうだい? いい案だとは思わないかい?」  思わない。  胡散臭い。
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