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「あの……」
講堂から出ようとしたところで、チャンタクさんに呼び止められた。
「これ……」
頭に手を添える。どうやらカチューシャを返そうというらしい。
「あげるよ。僕が持っててもしょうがないし。それに、可愛いチャンタクさんに貰われるなら、そのカチューシャも幸せだよきっと」
やっぱりチャンタクさんは赤くなって、あわあわし出した。
なにもうこの可愛い物体。
「なにもうこの可愛い物体!」
これは僕ではない。
「すげーよ、神の産物だよ、もうなんか至高だ。徹頭徹尾最高傑作。なぜこんな凄い素材があって気づかなかったんだ俺のバカっ」
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