ラダ学園

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「私はクルウ・トゥラー。クルウで構わんぞ。ちなみにそれはゴミクズだ」  瀕死の変態を指差すと、クルウさんはゴミクズ呼ばわりした。 「ゴミクズさんですか……」  そっと逃げ出そうとするチャンタクさん。が、男改めゴミクズはがばっと起き上がる。いきなり起き上がったので、チャンタクさんは殊更に驚き、勢いよく飛び退くとこちらへ走ってきて、僕の後ろに隠れる。ああ可愛い。 「失敬な」  言ってゴミクズは、ずれた眼鏡の位置を直す。 「君、もしかして今とっても失礼じゃないか?」 「気のせいだと思うよ」  ならいいが、とゴミクズが口を開く。
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