死番虫フィナーレ

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 というか、確認って?  テテさんは首をかしげる。  僕はリュックをまさぐる。  取り出したるは、渦巻き状に固められた緑色の棒。そして僕はその先端に魔法で小さな火をつけ、すぐ消火する。  緑色のぐるぐるは、煙を出して、少しずつその長さを焼失していく。  テテさんは、よくわからないままに煙を覗き込む── 「目がああ! 目があああああ!」  期待通りの台詞をありがとう。  蚊取り線香です。  蚊以外にも一部の虫には効くらしいですよ。 「本当みたいですね」 「精霊の目を潰すなんて、君ってやっぱり正気じゃないよ!」  目を瞬(シバタタ)かせながら、テテさんは僕から距離をとって威嚇する。  ははは、全然怖くない。  なるほど、あのとき元の姿に戻っていたってのはつまり、魔力を消費して疲れたから、元々の虫の姿になっていたってことか。
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