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その時周りは血の海で、辺りが燃えていたのだけれど。 その状況を見ていた人が付けたあだ名が炎鬼だった・・・と言う訳です。
そんな事はどうでも良い。(えっ良くない? 良いとして。お願い。) 周りを見ると
人が居なくなってる。 あれ? あれだけいっぱい居たのに・・・。
少し凹んでいると
「あ、あの・・・」
女の子の声がする。
僕の傍でへたり込んでいる娘に手を出して
「大丈夫? 災難だったね」
・・・・おかしい。 もしかしてかなり引かれている? だって、30cm程後ずさったよこの娘。
一歩足を出すと・・・ほら。 一歩分下がるし。
出した手を引っ込めると
「ま、まぁ次から気を付けてね。」
そう言ってクルリと反転し・・・・ダッシュ!!
今度は僕が脱兎の如くその場を後にした。
あ、あれ?おかしいな。 何か眼から汗が・・・。 な、泣いてなんか無い。 泣いてなんか無いよ! これは汗だもん!
はぁ。 やっぱり止めておいたら良かった。
家の前まで着くと・・・あっ!新刊・・・。
いまさら本屋に戻れないし・・・。 ついてないよな。
あれ? まただ。また眼から汗が・・・。
本屋に行くのを諦め家の中に入った。
あの後あの場所でちょっとした事があったらしいんだけれど、僕はその事を知らない。
その出来事が僕にとって人生最悪の結果になることも。
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