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パ-ンッ! パ-ンッ!
「おめでとうございます。沙羅お嬢様♪」
目覚めと同時に、鳴り響くクラッカーの音を
呆然と聞くあたし。相崎沙羅。
そして、ベッドの周りで拍手するメイドたち。
「なっ!なんなの?!」
ボサボサ頭のまま、上半身だけ起こした。
「おはよ-♪ 沙羅」
「お母さん!!」
ハイテンションで部屋に入ってきた、あたしの母。相崎美優。
あたしよりも性格が子供っぽい上に童顔。
髪をクルッと巻いていて、早朝だっていうのに、メイクもばっちり。
そんな母だから、たまに姉妹に間違えられることもある。
まぁ、そのたびお母さんは喜ぶんだけどね。
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