神のみぞ知る。

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(目薬忘れてくるとか今日のオレどうかしてる。)  乾いて痛い目から頑張って涙を出そうとしながら大学の構内を歩く一人の青年。  耳にかかるぐらいの黒髪を風によって少し揺らしながら歩いていた。  目覚まし時計が今日はうまく作動せず起きた時間がいつもより三十分遅く危うく授業を遅刻する所だった。  急いでいたせいで朝ごはんは食べられず服は出ていた為良かったが髪の毛もあまり梳いてきていない。  唯一頑張ったとしたらコンタクトを付けてきた所だ。だがドライアイの為いつも持ち歩いている目薬も今日忘れてきてしまった。  目が痛くて痛くて涙が出てきた。 (腹減ったし目痛いし…とんだ災難だ。)  いつもなら友達に目薬を貸して貰うのだが生憎今日は持っていないそうで今買いに行って貰っている。  ちゃんとお金を渡したためもし違うものを買って来たらプロレス技をかけると心の中で決めている。  得意な技はアキレス腱固めだが、今の気分は逆エビ固めをしたいので地面に顔を押し付けてしようかと思っている。
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