六兆年と、赤司。

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「ねぇ、」 赤「なんだ?」 「いいの?話して。殺されちゃう、、、かもよ?」 赤「大丈夫だ、自衛できる」 「、、、ふーん」 話し掛けちゃ、駄目なのに。 赤「それより、お前の名前が知りたい」 「ごめんね」 名前もないんだ。 僕の居場所なんて、 何処にもないのに。 赤「ほら、帰るぞ」 「どこに?」 赤「ひとまず、うちに来ればいい。後のことは、それからだ」 手を引かれてさ。 「てゆか、忌み子の意味分かってる?」 赤「煩い、知ってるに決まってるだろ」 「ほんとに?」 赤「ほんとだ!」 「、、、ふふ」 今は知らなくていい、 ただこの状況に甘えれば。 慣れない人の手の温もりも ほんとうのことなのだから。 赤「ここがうちだ」 「でかぁ、、、」 赤「気にするな、上がれ」 日が暮れて夜が明けて。 遊び疲れて、捕まって。 こんな世界、君以外いらない。 "みんな、いなくなればいいのになぁ、、、"
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