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学内でもやはり罵声は続く。
エド「チッ…魔法が使えない奴だからって…見てくれだけ見る馬鹿どもが…」
苦虫を噛み潰したようなエドを嗜め、教室に急ぐ。
エド「気をつけろよレイル。今日は誰が相手か分からねぇ。 運が悪けりゃ奴かもしんねぇ…」
彼…か。 確かに彼なら再起不能くらいまでやってくるだろう。
僕の力じゃ完敗が関の山だ。
「何とかするよ…どんな事になっても 逃げたくはないから」
すると、エドはニンマリと人懐っこい笑みを浮かべ、
エド「おう!!頑張れよ? 逃げは負けじゃない。逃げるが勝ちってな!でも諦めは負けになる。 まぁ、気楽に行こうぜ」
「逃げるが勝ちの使い方はちょっと違うと思うけど…そうだね。今回の学内戦こそは何か変われるといいんだけどね…」
少しずつでも…どんなに少しずつでも…強くなれると信じて。
僕は今日も得物を手にーー
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