910人が本棚に入れています
本棚に追加
/634ページ
「由紀ー! 雫ー! ご飯できたから降りてきなさーい」
二階にある俺と雫の部屋へと呼び かけるのは日和さんの声だ。
時計を見ればもう午後の7時。
ふむ、メシの時間か!
俺は椅子から起き上がり、部屋を出る。
と、そこで同じく部屋を出てきた岸野とはち合わせた。
「あ……」
「あ……」
お互いの目線が重なると、気まずそうに逸らしてくる岸野。
とたたたっ、と彼女は先に下へ降りていった。
ううむ。これは本当に仲良くなれるのかな。
日和さん、俺はさっそく心が挫けそうです。
岸野が降りてから気持ち少し時間を空けて、俺も後に続くように階段を降るのであった。
最初のコメントを投稿しよう!