ひまわりの少女

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「まあ、由紀くんが遅刻したことには変わりないから、おしおきするのは変わらないんですけどね」 「なんだと!?」 「当たり前じゃない~。さてさて、土下座状態で先輩様に踏まれるのと、ソレイユ特製ジャンボドリームパフェをおごるの、どちらがいいかな~?」 「横暴だ!?」  ソレイユ特製ジャンボドリームパフェとは、この店のデザートジャンルの中で最もお値段が高い、乙女うっとりのパフェである。  そんなものを奢ろうものなら、今日のバイト代なんてなかったものになるも等しい。  だからって土下座で踏まれるのを選ぶのは……  チラッとみつな先輩の制服姿を見る。  ソレイユの制服は実は先輩が考案したもので、フリフリのエプロンドレスでありながらもその丈は短い。  つまり踏まれる痛みさえ我慢すると、上手くいけばスカートのその先の世界を堪能することができるわけで。  それはそれで、ありなのかも? 「ゴクリ」 「うふふ、由紀くんの考えてること、わかりますよ? 迷ってるんですよね? もしかしたら踏まれてもいいんじゃないかと」 「うぐっ」 「男の子ってイヤらしいですよね。軽蔑すらしてしまいます。スカートの中が見えようものなら、見てしまいたい。そしてその中を記憶したら、その夜の妄想のおかずに──」 「うわああああ!! やめろおおおおお!!」  俺は頭を抱えてみつな先輩の前で膝をついてしまう。
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