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「大丈夫ですよ。あと何回か、まともな会話を交わしていけば、岸野さんはあなたに心を開いてくれるはずです。由紀くんは卑しい盛りづいたオス犬で、女の子のお尻を舐めまわしにかかるかのごとく変態な人ですけど、根は純粋ですからね」
「どうして前半の言葉はとてもきれいにまとめてくださったのに、後半は俺への罵倒が含まれているんですかね」
まったくもって台無しである。
けれど、みつな先輩は無根拠な話をするような人ではない。
だからだろうか、みつな先輩からの意見を聞いて、俺は岸野との関係に自信がついたような気がした。
みつな先輩は俺の顔から意思を汲み取ったのか、小さく微笑む。
よし、それじゃあ仲を持つための第一歩だ。プレゼント選び、頑張ろう。
「ところでみつな先輩、岸野ってどういうプレゼントが喜ぶと思いますか?」
「うん? そうですね……なんでもいいんじゃないですか?」
「ええっ!?」
まさかのプレゼント選び協力者からの発言。
それじゃあみつな先輩がここに来た意味ってないんじゃ……
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