クーデレ少女がやってきた

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「いやー、待ってたよ雫! いらっしゃい」 「お邪魔しています」  家のリビングで岸野雫にお茶を出していると、日和さんがやってくるなり爽やかに迎える。  長袖シャツの上に上着を羽織り、ジーンズというラフな恰好で日和さんは、座布団の上の雫の隣に座った。 「いやいや、お邪魔しています、じゃないでしょー? これから私たち、家族も当然なんだから」 「あ、えと、でも」 「あーもうっ、かわいいっ! 私、前々から雫ちゃんみたいな女の子を娘にしたかったのよねー」 「わぷっ!?」  そういうと日和さんは胸に埋めるようにして彼女を抱きしめる。  日和さんの無駄にデカい胸にうずめられ、岸野雫は手をブンブンと振りながら悶えていた。 「娘じゃなくて悪かったですね」 「うん? バッカ、おまえも私の大切な息子だよ」 「えっ……」 「まあ、最近本棚の裏にエロ本を無駄に上手く隠しているような息子だけどね」 「何故それを知っている!? ていうかその一言でさっきの言葉が台無しだよ!!」  本の厚みから内容まで全て計算して本棚の裏に上手く隠蔽工作したというのに、ここまでしても破かれるとは。  ていうか何故俺の部屋探るし。
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