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東條先輩はサッカー部の2年生で、3年のキャプテン程ではないけど人気があり、朝礼台3人組以外にも木の陰から隠れて見学している女の子が数名いる。
大き過ぎない身長に、中性的な顔。日に焼けた手足。茶色がかった前髪から零れる汗や白い歯が、さらに東條を爽やかに見せている。
澄子はサッカーのルールは良く分かってなく、東條にボールが渡るとドキンと胸が弾み、チームの誰かにパスを回すと寂しくなった。
「先輩もシュートすれば良いのに」
紗理奈も静華も同じレベル。ポジションとか関係ない。
「ゴール決めたとこ見たいねー」
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