49人が本棚に入れています
本棚に追加
僕にとって、ラノベとは何であるのか。僕はこの1ページを丸々借り切って話をしたいと思う。
ラノベとは、light(軽い)novel(小説)、すなわち軽く読める程度の小説を、従来の厚い文学作品、諸小説と比較してライトノベルと呼ばれているもののことである。そもそも僕はこの時点でラノベという言葉を生み出した人間が憎くて仕方がない。爪切りで深爪でもしてしまえばいい。なぜなら、軽いという言葉を使っていることに不満があるからだ。小説の内容の是非、価値、クオリティは量や読みやすさや崇高さで諮られるものではなく、その内容のみによって審議されるべきものだからだ。本が薄いから内容が薄いと、勘違いされかねない今の表現は心底気に食わない。極論を言えば、文学界の先達である夏目漱石、彼が短い小説を書いたとして。その中にいわゆる「萌え」要素があったとして、その夏目漱石の本は文学作品として全国の図書館に並ぶのだろうか。模試の試験問題に採用されるだろうか。国語の教科書(深く言えば中学2年生あたりだろうか)に載ることになるのだろうか。いや、ならない。勘弁してほしい。いくら夏目漱石が書いたからと言って、内容がスルーされるものではない。仮に僕が夏目漱石に為り切って萌え小説を書くとするならこうだ。
『吾輩は猫メイドである。名前はもえもえにゃんにゃんである。』
嫌だろう?
最初のコメントを投稿しよう!