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「ラノベを書くぞ!」
いきなり部屋の中で叫んだのはケントだった。
「え?司法書士資格挑戦の次はラノベ作家さんですか?確か司法書士の前はフォークリフト免許だったよね。」
ケントの隣のらぁくが煽った。
「いや、考えてもみろよ?ラノベ作家になれば、妄想の世界をひたすらに思い描くだけでお金が頂けるんだぞ?これほどまでに素晴らしいお仕事は他にあるだろうか?いやない。」
「ケントさーん?あなた国語の成績おいくつですかぁ?」
「2!」
ケントは指を2本立てて元気よく言った。
「追試ギリギリじゃねーか!」
「国語の成績は関係ないって!要は想いだ、ラノベを書こうという想いが人を強くするんだ。わかるか?人はラノベで強くなれるんだ。」
「じゃあ空手や柔道の道場や、トレーニングジムには原稿用紙とシャーペンがいっぱい置いてあるんですね。すごいや、俺でも開けるわ!」
「え?らぁくさんが紙とペンで開くのはジムじゃなくて結婚相談所でしょう?あー、らぁくさん相談する側か!」
「まだ18じゃボケ」
「なーなー、派羅綿戸、お前もラノベ書いて強くなりたいだろ~!?」
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