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だけど今回の喧嘩は、いつもより激しいものだった。
ガシャンと何かが割れる音・・・。
ヘッドホンを通りこして、それらは聞こえてきた。
その言い合いを聞くうちに、あたしはだんだん腹が立って
きた。
そして、「ガシャン」という音が聞こえた時、とうとうあ
たしの怒りは最高潮に達した・・・。
あたしは部屋を出て、両親のいるリビングまで行った。
バンッ!!
勢いよくドアを開けた。
両親の視線が一気にあたしに向けられた。
リビングは酷い状態になっていた。
「・・・じゃねぇよ」
「・・・・・・幸恵?」
下を向いているあたしの顔をお母さんが覗き込もうとした。
「ふざけんじゃね~っつってんだよ!!」
一瞬、部屋が静まり返った。
お母さんは困った顔をしていた。
「幸恵・・・落ち着いて!! いつも喧嘩ばかり、してるから
でしょ?! それなら―・・・」
お母さんは必死にあたしを宥めようとしていた。
だけど今、この状態でそんなことが通用するわけがない・・・。
「マジで、うるせーんだよ・・・口でいえね-から物にあたっ
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