線香花火

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バスを待っていると男性から声をかけられた。 「君、可愛いね♪ オジさんと遊ばない?」 30代後半に見えるそのオヤジはニヤニヤと笑いながら、 あたしを見ていた。 あたしが何も言わないで無視していると、肩に手を回して きた。 「君なら、特別にあげよう♪」 そう言って指を3本立てた。 (3万あげるから援交しろっての・・・?!) さらにオヤジはこう言った。 「それに・・・援助交際なんて慣れているんだろ?!」 そう言って、あたしを見下したような目で見た。 それにあたしはキレた。 「はぁ・・・?!」 あたしはオヤジの胸倉を掴み、睨みつけた。 そのあたしの反応に。オヤジはビックリしたのか慌てて逃げ去った。 (逃げるくらいなら最初からふざけたこと言ってんなよ!! ・・・根性なしが) もう、朝から最悪な気分だ。 心から嫌悪した。 「「幸恵おっはよ~♪♪」」 教室に入るとアヤとユウの声が教室中に響き渡った。
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