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「楽しみだね~♪」
そう言って2人は怪しい笑みを浮かべた。
今思えば、この時気づけばよかったんだ・・・。
この2人の不審さに・・・。
放課後、アヤとユウがあたしに声をかけてきた。
「幸恵~? 幸恵は本当に行かなくていいの~?!」
「え・・・?! あ~・・・・・・うん・・・」
そう言うと、2人は不思議そうにあたしの顔を見た。
「ふ~ん・・・じゃあうちらは楽しんでくるから♪」
「じゃあねん♪」
2人はそう言うと、元気よく教室から出て行った。
(・・・・・・楽しむって・・・!!)
そんなことが自然にできるなんて、まだあたしには考えら
れなかった。
実はこの時のあたしはキスを体験すら、まだなかった。
あの2人に、こんなこと、口が裂けても言えるわけがない
・・・。
きっと笑われるんだろう・・・・・・そう思っていた。
これが援交できない理由だ。
家に帰ると珍しい両親が帰ってきていた。
親が家にいたことはあたしにとって・・・嬉しくもない、なん
とも感じられなかった・・・。
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