別れ話をしよう

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「じゃあ……私と別れたい?」 翔は一瞬言葉につまった。 こんなに展開が早いのか。 急に突きつけられた現実。 言いたい事は山ほどある。それに俺は美晴が好きだ。でも、俺は今どうすべきなのか全くわからない。 「みはるは別れたいのか?」 「私はこうしてる今も翔が好きだよ」 また的を得ていない答え。 「だから俺の質問に答えろよ!」 「でも、言ってる事は伝わってるでしょ?」 「もういい!とりあえずこんな所から出るぞ!」 翔は美晴に歩み寄り、彼女の腕を力任せに引っ張った。 今、彼女を責めたい気持ちでいっぱいなのに、彼女のペースで話が進むのは気にくわない。何より、こんな汚らしい場所から早く出たいという気持ちが強かった。 「いや!離して!」 今まで冷静だった美晴から感情的な声が発せられ、翔の手を振りほどこうとする。 「は?なんでだ!」 「この人が戻ってくるの!もういいでしょ!」 ジャケットを指差し暴れる美晴。
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