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「今日からお前たちに新しいクラスメートが出来る。
おい、挨拶しろ。」
と不機嫌気味にフェイは言われて
(何怒ってんだ。)
と心の中で呟きながら
「今日から転入してきたフェイ・メルクリウスです。」
と投げやりの自己紹介をすると、
生徒達から拍手が送られ、レイナからは「それだけか?」と
言わんばかりの視線を飛ばされた。
レイナは、フェイの座る場所を指差しながら
「貴様の席は、窓側の一番後ろ、クロノ・ディスケイスの隣だ。」
フェイは指差されたほうを見ると自分の座る席の隣で
好奇心の視線をなげかける青黒いかみに綺麗な蒼眼をした少年と目が合いフェイは何かしらの違和感を感じた。
フェイは自分の席に向かう途中クラスメートから「ヨロシク。」
など声をかけられ適当に返しながら自分の席に着いた。
すると隣から身をのりだしてきたクロノは
「はじめまして、俺はクロノディスケイス。皆からクロノって言われてる。フェイ・メルクリウスは長いからフェイでいい?」
と馴れ馴れししくクロノはフェイに近づいてきた。
フェイは面倒臭そうに
「好きにしろ。」
そう言うと机に頭を沈め寝てしまった。
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