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*屋上
引きずるように教室を出たフェイは何故連れてこられたかわからないといった表情をしていた。
レイナは少しの間考えるように黙っていると、
「フェイ・メルクリウス、お前何を飼っているんだ?」
レイナはフェイに直接聞いた。
フェイは少し考えるように頭を傾げると
「俺、ペット何か飼っていませんよ?」
と無表情の顔をした。その顔を見てレイナは
「そう言う意味じゃなくて、何て言えばいいか。」
レイナはそう答えた。フェイの無表情に少し恐怖を感じたからだ。顔は見えないが雰囲気で感じてしまった。
フェイは踵を返しながら
「これ以上話しても意味ないよ。アンタには関係ないしふざけ半分で首を突っ込まないほうがいい。」
フェイは冷たく言うと、もときた道を歩いていった。
レイナは呆然としたあと、
「アイツ何者何だ?」
浮かんでくる疑問はそれしか思い付かなかった。
*教室
フェイは教室に戻るとクラスメートから恐怖や嫌悪の視線を受けた。それらを無視して席に着くとクロノが隣から
「まぁ、気にすんなよ?」
と背中を叩かれたがそれを無視して再び眠りに着いた。
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