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入学してから二日目の朝。レイナのクラスは騒がしかった。
「今日は自分の属性を皆の前で披露してもらう。
何でも構わない。自分の得意な魔法を出せばいい。」
レイナは教卓に両手をつきクラスの皆を見渡した。皆の目からは自信や不安、対抗心を燃やす者がいた。
すると中央に座っていた少女が手を上げた。
「レイナ先生!私から先にやらせてください!」
と得意気にレイナに自己主張した。
レイナは少女に目を向け
「そうだな。始めにセレン・シャルテア手本を見せてやれ。」
セレンと言われた少女は金髪のロールの掛かった長髪を撫でながらクロノとフェイの二人を見たあと寝息ををたてているフェイを鼻で笑い、青い目をクロノに向けた。
「1ヶ月前は公式戦では負けましたが、今度の聖杯祭で貴方を打ちのめし、学園最強を名乗らせて頂きますわ。」
セレンはクロノに勝利宣言をし教卓に向かっていった。
クロノは聞いていなかったらしく何が何だかわからない顔をしていた。
セレンは教卓の前に立ち踵を返し、クラス全体を見た。
全員が息を呑むなかセレンは理を口にした。
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