来訪者

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「「自ら、欲する魂を燃やす忌まわしき炎よ、その理から外れ 人がなき力を我に差し出さん。」」 セレンは理を唱え終わると同時に教室にふくはずのない突風が吹き荒れ、セレンは紫色の炎を身に纏っていた。 クラスメート達は呆然としているなかクロノは冷や汗を垂らしていた。 「まさか、葬炎を出してくるとはなぁ。死ぬ覚悟で練習したんだなぁ。」 クロノはセレンに対して称賛を呟いた。 セレンは葬炎を振り払うように消しクロノを指差し、 「この葬炎で貴方を打つ。」 この一言をクロノに投げ、自分の席に着いた。 この一言を聞いたクロノは席から立ち上がり教卓に向かい 「それはこれを見てから言うんだなぁ! 「「我は願う、歩いてきた道筋に流れる赤い結晶がかのものを打ち殺さんとすることを、かのものに対価と罰を。永遠に終わることのない絶望を与えよ。」」
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