日常的風景

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 ぼくは、そのような会話はそっちのけで絵を見ていた。そして、 「あの、写真撮らせて貰っていいですか?」  どうやら気がよくなったらしいじいさんは、快く承諾した。  そうしてぼくはケータイで写真を撮った。 ――――――――――――――――――――――――――――― 「で、撮ったのがこの写真なんだ」  時は変わって授業終了後、部活の時間。今ぼくは自身の部活、科学部の活動中だ。(またの名を雑談という) 「へぇ、上手いね。あ、写真の撮り方も素敵だよ良太郎」 「どこを褒めているんだよ君は」 「えへ」  これは科学部部員の濃尾真琴(中二女子)だ。  なんだか知らないが、ぼくについて来る女の子その1。  曰く、「仮面を被っているとこがかっこいいよ」  ……可愛いのに、ぼくなんか好きになってもったいない。
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