第2章

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満州帝国の野望65 潜水艦と潜水艦の情報戦が始まった。 アメリカの原子力潜水艦はステルス艦であると共に、こちらのステルス艦を新型ソナーで探索することが出来る。 お互いに相手の位置がわかってしまうのだ。 それだけに神経をすり減らす作業が続いた。  「艦長、敵の原子力潜水艦が停止しました」  副艦長の恵子さんが報告した。 「よし、停止する」 緊張した数分間が過ぎた。 しかし、相手からの攻撃はなかった。 「よほど慎重になっていると見える。敵はこちらの動きを待っているのだ。こちらも相手が攻撃して来ないかぎり、反撃はしない。急速潜行に移る。出来るだけ深く潜行しろ」
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