3人が本棚に入れています
本棚に追加
―――
――
―
「…邪魔するわね」
「あら、レミィ。…また例の話?」
「その通りよ…悪いわね」
「別にいいわよ。小悪魔、悪いけどここにある本戻してもらえるかしら?」
「かしこまりました!」
「…あんたっていつ見ても楽しそうね」
「もちろんですよ!私はパチュリー様の使い魔ですから一生懸命お手伝いしないと!」
「あーはいはいわかったからよろしくお願いね」
「はいー!」
「…まったく、よく働いてくれるけど少しうるさいわねー」
「まぁ、笑顔ってのはいいものよ…私はあいつの笑顔なんか一度も見たことない」
「…それはそうよ、495年地下に置いといたんだから」
「…またその話に戻るのか?」
「もういいわ、その話は何度も聞いたから」
「…はぁ。私は最初から間違ってたのかしらね…」
「…わからないわね。あの子が生まれた時の記憶を持つのはレミィ、あなただけなんだから」
「………」
「まぁ、最初を知らない私からしたら、やりすぎなんじゃないって聞いたときは思ったけど」
「…まぁ、そうなるわよね…」
「…今日も何か言われたの?」
「外に出たいって言われたわ。でも駄目って言った」
「…もう外に出すぐらいいいんじゃない?大分落ち着いてるように見えるけど」
「…確かにそうかもしれないわ。昔と比べ物にならないほど自分を保ってる」
「………」
「ただ、恐いのよ。いつかまた、あの時みたいに暴れ出したら…何もかも破壊し尽くしてしまうフランを見るのはのはもう…」
「…レミィ……」
「…姉である私がこんな事言ってたらあいつに笑われるわね…。毎回こんな話に付き合わせて悪いわねパチェ」
「…気にしないで、私達長い付き合いだし」
「……感謝するわ」
最初のコメントを投稿しよう!