少女「あなた誰?」 宇宙人「えっ宇宙人ですけど」

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少女「何かをしたから、その行為に応じて自動的に責任が生じるとか、対価として何かをしたら責任が消えるとか……そういうものじゃないと思うわ」 少女「たぶん、責任って、自分のものとして引き受けるものなんじゃないのかな」 宇宙人「引き受ける、ですか」 少女「うん……うまく説明できないんだけど。きっとね……覚悟が、必要なの」 宇宙人「……」 少女「どんな悪い事をしたって、その行為の結果を受け止める覚悟がないなら、それは自分自身に責任を引き受けてないってことなの」 少女「誰かの悪口を言ったって、誰かを殺したって……、その事実から目を背けているなら、そこには『覚悟』が……『責任』がないんじゃないかな。『無責任』なまま……じゃないのかなって」 少女「逆にね、仮にそれが自分に非のないことだとしても……」 少女「そのことを自分自身の問題として受け止めてしまったなら、それはもう、その問題を自分の『責任』として引き受けたってことになるんじゃないかと思うの」 少女「責任って、覚悟の形なんだと思うわ……」 宇宙人「……」 宇宙人「あなたが言っているのは『責任』ではなく、『責任感』のことなのでは?」 少女「……」 少女「ううん……違うの。そういうことじゃなくて……」 少女「たとえばね、ある人が悪い事をして、それを他の誰かが『悪いことだ』って指摘して、強制的に罰を与えたとするでしょ」 少女「でもその罰を受けた当人が、自分の行為の結果や、受けた罰について何処吹く風な態度だったら、やっぱりその人は『責任』を果たしていないんだと思う」 宇宙人「……」 少女「周りの人は、その人は『罰を受けた』んだから立派に『責任を果たした』んだって考えるかもしれないけど」 少女「私は……その人は責任を果たしてないと思う」 少女「だってその人は、最初から最後まで、自らが負うべき責任を自分のものとして引き受けていなかったんだもの」 少女「自分の責任なんて無関係に、ただ罰を受けただけに過ぎないわ」 宇宙人「……ふむ」
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