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「失礼しました」
昼休みも後10分で終わる所で職員室を後にし、レポート用紙を買う為に購買へと向かう事にした。
指定校推薦は早くに進路が決まって気持ち的には楽なんだけど、学校によっては入学までに課題が出される事もあり、実際は結構忙しかったりする。
課題のスケジュールを立てながら午後を過ごそうと考え歩いていると
「めぐちゃんっ!」
後ろから名前を呼ばれて足を止めてしまった。
「めぐちゃん、どこ行くの?」
そう言って私の顔をひょっこり覗き込んだのは
「潤……」
ひとつ年下の幼なじみの片瀬潤だった。
女の子の様に大きな目で下方から見つめられ、そのキレイさに耐えられなくなった私は
「購買に行くんだよ」
と、苦笑いで顔を反らした。
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