異世界へ

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先客か…? 桜の下に暗くてよく見えねぇが誰がいる。 まぁいい。 桜の元へと歩みを進めた。 段々と、そこにいる奴が見えてくる。 そいつは怪しい奴の一言だった。 恐らく女… 着ている着物がおかしい。異人か…? だがこの時代京を異人が1人で歩くことはない。譲位志士に斬られるからだ。 それに白髪に赤目、異人は色んな髪と目の色をしてるらしいがそんなのは聞いたことねぇ。 折角、息抜きで来たのにとんでもねぇもん見つけちまった… 無意識の内に眉間に皺が増える。 女は俺の方を見てやがる。 「綺麗な桜ですね。」 一言、そう言った。
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