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「修羅…くんはどこか悪いんですか?」
周りでは騒々しく掃除が行われている。
そのせいか、局長さんの声が少し聞こえづらい。
「私は貴方がたが少し怖い。だが、それでも私らの町を守ってくれてる。だから…これは忠告です。あの隊士には気を付けた方がいい。…侮らんほうがいい。」
「どうして…そんな事を。」
「私は、あの人は簡単に新撰組を裏切りそうだなと…思えたもんで。私の思い違いならいんですが。」
彼女はまるで狐だ。
浅葱を纏いながら、その体には何かを巣食わせていた。
それが何なのかは分からない。
だが…
局長さんは目を細めて何か考えているようだった。
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