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分かってるんだ…
近藤さんはきっと僕が死んだら悲しんでくれる。
生きているだけでいいって言ってくれる。
でもそれじゃぁ…意味がない!
僕はもう人斬りでしかない。
他に出来ることなんかない。
それなのに…この体が疎ましい。
なんなんだよ!
労咳って…!
僕はまだまだ近藤さんの役に立ちたくて…堪らないってのに。
冬の風が体にまとわりつく。
それは体の感覚を奪って行く。
このまま死んでしまえというように。
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