蛇穴を出づ

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「珍しいですね。俺の部屋に来るなんて。」 仕事はだいたい私が副長の部屋に行く。 それなのに、今日は何時もと違う。副長が部屋にやってきた。 「…大丈夫なのか、お前は。」 ………? 「何が…ですか?」 え?ちょっ…意味が分からない。 最近はずっと屯所で仕事。 正直…血に飢えてるといってもいい。 でもそんな事、副長が知るはずない。 とにかく、副長は至極真面目に聞いている。 いったい…微妙な沈黙が漂う。 「だから、お前は奴の信者になってねぇだろうな、って事だ!」 「信者って…」 思わず笑ってしまった。
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