蛇穴を出づ

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「笑ってんじゃねぇ!」 「すいません…」 副長は顔を赤くしながら必死に声を張り上げるけど…だめだ、抑えれない。 まだ少し笑いが… 「……奴はそろそろ動き出しそうな気配を出している。山崎にも探らせてるが…今多くの隊士が奴に唆されてる。お前も変な気起こすんじゃねぇぞ。」 なんだ…そんな事心配してなのか。 「そんな事したら俺は副長に斬られてしまうじゃないすか。そんな事しませんし、俺はここが気に入ってるんです。心配いりません。」 副長は安心した様な顔をする。 私はここを離れるつもりは今の所ない。 木の葉に似たこの場所を。 私は甘かった。 蛇というのは例え何処のものであろうと、我々が考える以上に強かだという事を。
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