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蛇はどんどんと獲物を飲み込んで行くわけで…
「どういうことだ。これはぁ?!」
「いや…ほんとなんと言うか…」
「幹部ともあろうものが、勝手な真似してんじゃねぇぞ!!」
盛大に眉間に皺の寄った副長の前でビクビクしている…永倉隊長。
無断外泊
しかも島原で伊東と一緒に。
副長がイラつくのも無理ないな。
そしてこの場には近藤さんを除く幹部のメンバー。
私はというと…あいもかわらず記録係。
「土方さんよぉ、俺だって嫌だったんだぜ。伊東さんに一晩中言い寄られてよぉ。」
「何をだ?」
永倉組長は何か躊躇ってる。そんなに言うと不味いことなのか…
「早く言え!」
ほら、怒った。
全く…副長は短気すぎる。もう少し落ち着けばいいのに。
「伊東さんは隊を離れる気らしい。それで、その時について来いって…」
まさか…蛇が幹部にまでも牙を剥けようとするとは…
私と同じように他の人たちも驚いていた。
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