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「結構な数の隊士にそう言ってるらしいんだよ…近藤さんの事を馬鹿にしてから、自分について来いってよ…」
「僕、あの男斬りに行っていいですか。」
あまりのことに誰もが口を開けれずにいる中、病人である沖田組長が口を開いた。
それも中々に物騒なことを。
でも…沖田組長の目は本気。病人には到底見えない鋭い目だった。
「総司、その殺気をしまえ。」
「でも土方さん!!!」
「今は時期じゃねぇ。」
なんだ。しっかりとしてるじゃないか。
蛇に自由に這い回らせておくなんて事を鬼が許すはずない。
「お前らは伊東が言いよってきても適当に流しとけ。それと斎藤、少しここに残れ。」
「御意。」
なんだかんだで話は終わり、解散となった。
その中で私が気になったのは、
1度も口を開かずに下を向くだけの
藤堂組長だった。
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