”なんでもやる隊”構想逸話

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母の意識が戻り、生まれたての赤ん坊を見つめる。母は全身産毛の赤ん坊に恐れおののく夫に対し語った。 「お父さん。私は眠っている間に昔話、桃太郎の夢ば見たとばい。それはもう勇敢で立派な少年だったとよ」 「ほぉー、桃太郎の夢ば見たとね」 「そう桃太郎。そして、今、赤ん坊のお尻や頬を見たら綺麗な桃色じゃなかね。この子は、こん島の神様が私らに遣わしたとじゃなかろうか……」 「そうか、そうか。んじゃ、こん子の名前は桃太郎にしようかのう」
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