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「短い、人生……、だったな」
途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
死因は一体何なのだろうか。そんなどうでもよいことを考えながら、霞始めた視界を掻き消すように、重い瞼が閉じていく。
外の世界の中を、一度でいいから歩いてみたかった。
小さくて大きなその夢は、結局、叶わずじまいで終わりそうだ。
そして。
──享年十七歳。
俺──綾織玲姫は、短い人生の幕を閉じた。
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