売女
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明け方になると母は帰ってくる。 お酒の匂いをぷんぷんさせて。 「疲れた」と言って私のことをろくに見もせずに自室に行って布団に入る。 お母さん、私の存在はあるの?ないの? テーブルの隅には無造作に置かれた2千円があって、それは私の一日の昼食代と夕食代だった。 そのお金を持ってランドセルを背負って返事のない部屋を後にする。
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