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「私、不思議に思うことがあるのよね」
窓の外を見ながら彼女がそう呟いた。
このアトリエが道路に面しているためか、窓から見えるのは、走り去る自動車ぐらいであった。黒やシルバーの車が次々と通り過ぎる。
そしてたまに赤や青色、ピンクや黄色、白などの明るい色の車も混じっている。大きさも様々。
「なに?あ、なんで世間には地味な色の車が多いのか、とか?」
当てにいったつもりなのだが、言ったあとにこれは自分が不思議に思うことだったと思いだした。
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