宝探し…

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「…それで、いつから、工事するの?」 「来年、2月入ってからだよ。…式を挙げる、6月までには、3ヶ月半あるから、十分、間に合うって。」 「…よかった。」 「それでさ、大掃除兼ねて、いらないもの処分しようと思うんだ。 その時にさ、あのクローゼットの中、思い切って、片付けたいんだ。 他にも、両親のもの、沢山あるから、そっちもね…。 沙也加、お願いだから、一緒に、片付けてくれないかな…。 一人だと、また、途中で、挫折しそうだから…。」 「いいわよ。お宝あるかもしれないしね。 宝探し~♪宝探し~♪ 翔太の家で、宝探し~♪」 「沙也加…俺の家に、そんなもん、ないよ。 宝探しなんて、無理無理。…絶対に、ありません。」 「そんなのわからないでしょ! 翔太にとって、つまらないものでも、すごいお宝かも、しれないじゃない! 絶対、あるよ!お宝は!」 「ああ…わかったよ。参りました。 もし、片付けていて、沙也加が、いいなって、思うものは、好きにしていいよ。」 「…本当に?…ありがとう!嬉しい!」 その時の沙也加の笑顔に、俺は、心が、救われていたから…。
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