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「し、下心なんて!そ、そんな風には…私、思ってませんから!
大野さんは、そんな人じゃないです…わかります、私…。」
「ありがとう…俺を、信用してくれるのかい?
信用されたら、お兄さん、期待裏切れないね。
だけど…俺は、嘘は、嫌いだから、正直に言います。
俺は、下心満載です。
何故なら、今日、君に、惚れたから。
今日、初めて会ったのに、いきなり、何言うんだ、この男は?…って、思われても、それは、仕方ない…。
だけど、この気持ちは、本当なんだ…。
こんな気持ちになったの久しぶりなんだよ…。
昔みたいな、純粋な気持ちで、恋出来そうなんだ…。
君となら…。
君には、迷惑…だよね?
うん、そうだ…迷惑だ。
真琴ちゃん、今のは、聞かなかったことにしてくれないか…。
X'masに、ぼっちで、過ごしてる可哀相な男の世迷いごとだって、笑い飛ばして、聞き流して………って、ちょ、ちょっとぉ!!
なんで、泣いてるんだよ?
俺、なんか悪いこと言ったか?
気に障ることいったか?」
首を横に、ブンブンと振りながら、真琴は、一生懸命に答えてくれた。
「大野さんは、悪いことなんて、言ってないよ…。
気に障ることなんて、何も、言ってない…。
だけど…わかんないの…。勝手に、…涙が、出てくるの…。」
「もしかして、俺の告白が、嫌だったとか…。」
「…嫌じゃない…嫌じゃないよ。
誰にも、そんな風に…言われたことないから…。
どう、返したらいいのか…よくわかんない…。
でも、嬉しい…なのに…なんで、涙が、出るのか…わかんない…。」
立ち話をしていた小さな公園の片隅で、俺は、彼女を、思わず抱きしめていた。
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