捨てられた仔犬の様な…

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「ホントに、やってらんないですよ…僕は、もう女の子が、信じられないです…。」 「私も、信じてもらえないの?」 「…ごめんなさい。こんなに、親切にしてもらっているのに、失礼ですよね…。」 「まあ、今日は、仕方ないわよ…少々の失礼は、勘弁してあげるわよ。」 「ありがとう…島崎さ~ん!」 それから、私と近藤さんは、どれくらい飲んだんだろうか…。 記憶がない…。 気付いた時…私は、近藤さんの隣に寝ていた…それも、一糸纏わぬ姿で…。 えっ…私…何やってんのよ…。 どうして、こうなったのか、流れが、思い出せない…まずいよ…。 「…痛てて。」 二日酔いなのか、少し痛む頭を抱えて、近藤さんは、目を覚ました。 「…んん!?…エエッ!! あ、あの…僕…まさか…君を…。 うわぁ!!どうしよう!!」 近藤さんのあまりの慌てっぷりに、思わず、笑ってしまった。 「島崎さん!笑い事じゃないですよ! 僕ら、恋人同士でも、何でもないんですよ…僕は、あなたのお店のただの客です…。 いくら、昨日、意気投合したとしても、いきなりこれは…。 僕は、どうしてこうなったか、今、思い出せません。だから、謝るしかできません! すいません。すいません。すいません…。」 「謝らなくていいわ…。覚えてないのは、私も一緒だから…。」 「でも…それじゃあ…。」 「…そうね、そんなに、責任感じてるなら、どうかしら、私と付き合わない?」 私の口から出た言葉は、近藤さんを、困惑させる言葉だった…。
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