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「中村さん、本庁というのは進んでますなぁ」
そう声をかけてきたのは、岐阜県警から来た服部さんだ。
「コンピューターによる被害者のデータってやつですよね？私もあんなの見せられたのははじめてです」
１都１府２県の合同会議も異例であったが、被害者の個人データがオンタイムでタッチパネルに表示され、出身地から出身学校、TwitterやFacebookなどの有無まで一瞬で明かされる現代技術には怖さを感じるほどであった。
「時代が変わったといったら軽率かもしれないが、今回の犯行もどうにも解せませんなぁ」
会議後そんな話を岐阜県警の服部さんと話していると、
「どうも、大阪府警のです。私もよいですか？」
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