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「知りませんよ～」
「プルルル、はい…、えっ？今度は北海道！」
「プルルル、…熊本県でもですか！？」
惨殺遺体が全国で次々に発見されて行く。しかも熊本県で発見された遺体は死後５日ほど経っており、他にも最大死後１週間ほど経った遺体も発見された。それが東京都北千住で発見された遺体で、私は藤田と千住署に向かっていた。
「中村さん、千住署の北野です」
「どうも。今のところこの遺体が今回の事件で一番古いものになりますな」
「そのようですね。しかし酷い殺され方ですね。で中村さん、他の遺体との違いはありそうですか？」
「今のところ特別違いはなさそうです…といっても我々は犯人が同一とは考えていないので差違があってしかりなのですが」
「捜査本部では組織的犯行と見ているようですね」
「えぇ。ただまるでその組織的な背景や犯人像が見えてこない。かなりの恨みによるもの、そして犯行がかなり用意周到なことくらいで」
「用意周到？」
「北野さん、この辺に防犯カメラってありますか？」
「やはりですか？」
千住署の北野さんは犯行現場から、用意周到さを見抜いていた。
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