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逃げるが勝ち。
そう思うがさっき追いつかれた事が頭に残っており逃げる事を選ばせない。
くそ、どうすれば?
その時、攻撃が一瞬やんだ。
あいつは俺のチョコが入っている鞄を奪おうとしていたのだ。
冗談じゃない。
幸せは…誰かが作ってくれたチョコは…絶対に渡さない!!
その時、気がつけば鞄に迫っていた魔手を撃ち落として相手の顎を掌底で撃ち抜いていた。
ゴッとあいつの巨体が宙に舞い上る。それを下から腹に向けてライダーキック。
ズドォォン!!!!
天井に青峰が激突していた。
「ガ、ガハっ!?そんな馬鹿な!?あいつはチョコを貰っている筈……なのに何故、こんな力が…」
自分でも驚いてはいるがそんな事より逃げるほうが先だ。
今度こそ、階段を昇る。
階段を昇るのがいつもと違い感慨深い物のように感じた。
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