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悶々と考えていると、服をツイッと引っ張られた
見るとハティ・ウルバスがこっちを見ていた
「あぁーえっと…何ですか?」
「……」
ハティは口を開かず、手を動かす
「えーっと、ごめん手話は分かんないんで紙に書いてもらってもいいですか?」
「……フゥ」
[ため息って…]
呆れた顔をして馬鹿にしたようなハティに若干ムカつきながら、差し出された紙を見た
[字、汚っ!?]
紙に書かれた日本語は小学生になる前の子供が書いた様な字だった
「えっと…〔といれどこ〕?」
「……」
頷いたハティを見た後、教室の黒板の上にある時計を見る
「あー…じゃあ着いてきて」
そういって席を立ち、教室を出ようとすると茶髪の男子が近づいてきた
「裕太郎!」
「勇気…」
「…?」
俺の名前を呼んだ茶髪の男子もとい神原勇気
主人公的性格のリア充だ
「ハティ君だったよね!僕、神原勇気って言うんだ!よろしく!」
「……?」
[ん?どうしたんだ?]
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