第1話、あなたを着させて

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★1 「ねぇ、ハサマ君。今日はあたしと一緒に当番よ」 「あれ? 放課後当番……え? 今日だったんだっけ?」 「うん、そうよ。今日の放課後当番はハサマ君とあたしだもん」  ――極々ありふれた公立高校の、極々ありふれた放課後……  我が校の放送委員会には放課後当番と呼ばれるものがあったりする。  ――ボクは放送委員会の、何の変鉄もない、極々しがない、平(ひら)の放送委員…… 「はい、放送室の鍵よ。あたし、顧問の先生から預けられちゃったのよ」 ★
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