第1話、あなたを着させて

6/24
前へ
/26ページ
次へ
★5  鴇田倫子さん、放送設備が並んでいる卓の小脇にある椅子に腰掛けつつ、 「もし、何かの放送依頼があったら、たまにはハサマ君が喋ってみる?」 と、アナウンスが下手くそで有名なボクへ向けて言ってくれた。 「ってかさ、鴇田さん? 放送設備の操作とか分かるんだっけ?」 「え? 操作って?」 「いや、だってさ、ボクが喋るなら、ミキシングコンソールとかの機材の操作は鴇田さんがやんなきゃなんなくなるよ」 「え? え? あたしがマルチチャンネルのヤヤコシイ機材の操作を?」 ★
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加