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★5
鴇田倫子さん、放送設備が並んでいる卓の小脇にある椅子に腰掛けつつ、
「もし、何かの放送依頼があったら、たまにはハサマ君が喋ってみる?」
と、アナウンスが下手くそで有名なボクへ向けて言ってくれた。
「ってかさ、鴇田さん? 放送設備の操作とか分かるんだっけ?」
「え? 操作って?」
「いや、だってさ、ボクが喋るなら、ミキシングコンソールとかの機材の操作は鴇田さんがやんなきゃなんなくなるよ」
「え? え? あたしがマルチチャンネルのヤヤコシイ機材の操作を?」
★
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