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彼らはやられてしまった。
何の抵抗もできないまま空しく刈られてしまった。
でも俺たちは違う。俺たちは彼らよりずっと前から考えていた。
彼らは仲間をまとめることもできなかったが
俺たちはもうまとまっている。
この広場一面に広がる仲間たちは同じ意志の下で団結している。
団結してその日が来るのをじっと耐えている。
広場の端の仲間は彼ら同様にあいつらにやられてしまったが
それもしょうがない。
大きな事を起こすためには犠牲となる仲間も必要なのだ。
ただ騒げばいいというものではないことを俺たちは知っている。
俺たちの計画は緻密だ。
彼らと同じように俺たちも足元を固められていて動けない。
だからあいつらは俺たちは何の抵抗もできないと思っている。
そこにあいつらの油断がある。
いまは俺たちを端から攻めているあいつらだが、
俺たちには何もできないと油断して俺たちの中まで入ってくる日がくる筈だ。
その時がチャンスだ。
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